【5分で読める】訪問介護とは?
訪問介護と聞いてどんなイメージを抱くでしょうか?
家の中に入ってオムツ交換や食事を食べさせるお仕事?
家の中を掃除や洗濯、料理などして整える仕事?
実はこの2つはどちらも訪問介護のイメージとして正解です。
寝たきりで自分で動けないお客さんにはオムツ交換や食事の介助を行います。
逆に自分で食べたりトイレには行けるけど家の中を整えたり料理が作れなくなったお客さんには掃除や洗濯、料理なんかをメインに行います。
今回は家に行く介護、訪問介護について解説していきます。
【合わせて読みたい】
訪問介護とはどのような仕事か?
訪問介護は大きく分けてお客様の身体的な介護をおなう身体介護と、家事全般を行う生活援助に別れています。
どちらも目的は一緒で、お客さんが家で困らないで生活できるように支援するお仕事です。
なので、ご本人の状態や家族が居るいないによって行う内容もガラリと変わります。
ちなみに基本的に一緒に住んでいる家族が居るご家庭ではヘルパーは家事を行うことができません。
1人暮らしか、家族にも介護が必要だったり障害を持っている場合に限り家事が行えます。
訪問介護の特徴
家に行ってお客様と1対1で介護を行う訪問介護は、個人のコミュニケーション能力や介護技力がはっきりと問われる仕事です。
同時に介護を覚えて一人でルートを回れるようになれば、ほかの職員とのコミュニケーションはほとんどなく、記録上で前回どんなサービスをしたかを確認して仕事をするので、人間関係のしがらみの少ない職場と言えるでしょう。
ヘルパーが連絡を取るのは事務所の人間がほとんどになるため(報告や連絡)事務所がしっかりサポートしてくれるかが、職場選びの重要なポイントになります。
また家に一人で入るという仕事の関係上、必ず介護の資格が必要になります。
会社によっては資格をとるお金を支援してくれるところもありますが、資格を取るまで一人で仕事が行えないので、そのあいだお金が稼げないのも転職の際の重要なポイントです。
ウシ:資格取得には大体1ヶ月くらいかかるよ
実際に仕事を行うまでの手順
就職したら簡単な研修を受けます(訪問介護でやってはいけないこと、事業所のルールの説明など)
そして先輩のヘルパーと一緒にお客様の家に入り、だいたい2回一緒に行って教えてもらったら、1人立ちして1人でサービスを行うのが訪問介護の基本です。
私が勤めていた事業所では身体介護は同行2回、生活援助(家事)に関しては同行が1回が基本でした。
身体介護は一度は先輩ヘルパーのやり方を見て、2回目は実際にやらせてもらいながら、うまくできていないところをサポートしてもらいました。
介護の仕事は実際に自分の体を動かさないとなかなか覚えられません。
自分の体とお客さんの体のサイズによっても介護の仕方が変わります。
なので先輩にとっての正解が自分にとっても正解とは限らないのが介護の難しいところで面白いところです。
最近は介護の動画もたくさん出ているので自分なりのやり方を探して見てください。
class="r-fuki hukidasi8"腰や膝に負担がかからないようにするのも大切なポイントだね
初めての訪問
初めての仕事では家の場所、物の場所、お客さんの状態、やること、家族構成、頭がパンクしそうになります。
ただ続けるうちに同じようなお客さん(認知症、片麻痺)などはどのように接すればよいか。わかってきます。
さらに家族がいるなら家族にマメに報告が必要だな。一人暮らしなんだから調子が悪いときは事務所に報告してヘルパーが色々やらないとダメだな。
そんなことが考えられるようになってきます。
そうする中で自分は認知症の方への声かけが得意だなぁとか、お風呂入れが得意だとか、自分の得意不得意もわかってきます。
仕事の種類
ここでは訪問介護の仕事の種類について説明していきます。
身体介護
おむつ交換、食事の介助、お風呂入れ、体を拭く、車椅子を押す、ベッドから車椅子に乗り移りの手伝い、着替え、などが身体介護にあたります。
介護をすることでもらえるお金も高く設定されているので、生活援助よりも事業所によっては時給が明確に高く設定されています。
ちなみに私が勤めていた事業所では身体介護も生活援助も同じ時給で1450円でした。
生活援助
掃除、調理、洗濯、買い物など家事全般を行う仕事です。
最近では介護保険から生活援助をはずそうという流れが、法改正のたびにあります。
そのためヘルパーではできない家事も多いです。
掃除なら玄関掃除、窓磨きは禁止です。
また大掃除も日常的な掃除になたらないものとして禁止とされています。
調理ならおせち料理などの豪華な食事はNGです。
買い物なら嗜好品の購入はNG、うちの事業所では酒、タバコは身体に害を及ぼすので買えませんと説明していました。
家々によって豪華な食事や大掃除の定義も違ってくきます。
そのため説明が難しく、家事のプロである主婦の家に入ることもよくあるので、クレームになりやすいです。
個人的には身体介護より生活援助の方がむずかしいです。
これも個人的な意見ですが、掃除ができるヘルパーは仕事の基本がしっかりしている。
時間内に冷蔵庫の中身でご飯を作れるヘルパーは優秀なヘルパーが多かったです。
生活援助がしっかりできるヘルパーは身体介助をしてもしっかりできる場合が多かったです。
訪問介護まとめ
訪問介護という仕事をざっくりと知ってもらえたと思います。
介護初心者にはオススメしませんが、融通も効くし実力次第ではお金もかなり稼げます。
人によってはどハマりする仕事です(合わない人にはとことんあいませんが…)
膝と腰を壊しやすい仕事なので、体のメンテナンスが大事です。
転職のさいにぜひ検討してみてください。
【5分で読める】訪問介護と施設介護の働き方の違い
介護の職種はおおまかに施設で働くか家に訪問するかの2択です。
それぞれにメリットデメリットがあるので詳しく書いていきます。
まずはこの記事の結論から
なぜそうなのか詳細を解説していきます!
訪問介護の特徴
1人で相手の家に入って1人で介護するのが訪問介護の特徴です。
お客さんとのコミュニケーションが何よりも求められる仕事と言えます。
そのためお客さんやご家族を不快にさせないマナー、言葉遣いが求められます。
また1人で介護する関係上、トラブルが起きたときの対処も1人でやらなければなりません。介護技術がある程度ないと務まらない仕事だと言えます。
逆に技術をもっていて、コミュニケーションがとれる介護士にとっては自由な働き方でお金も稼げる仕事です。
事務所の人間に報告しておけば、わずらわしい人間関係なく働くことができる職場です。
複数の事業所を掛け持ちして30万円以上稼いでいるヘルパーも存在します。
(基本パート職員は1件いくらで働き、正社員は月の固定給で働いています)
パート職員の場合は、稼げれば大きいけれど、たくさん入っていたお客さんが1人抜けると大幅にお給料が下がるのも訪問介護の特徴です。
訪問介護に向いている人
複数の人間関係が苦手な人。
1対1で介護することに喜びを感じる人。
1件行っていくらの仕事なので、ゲーム感覚で仕事をクリアできる人。
(パート職員)
雨の日でも風の日でも現場に行ける体力のある人。
介護の基本ができている人。
人当たりの良い人。
メンタルの強い人(病気のお客様の生活に深く踏み込むため)
施設介護の特徴
複数のヘルパーがよりたくさんのお客さんのめんどうを見るのが施設介護の特徴です。
複数で介護するのでコミュニケーションの方法、レクの方法などもほかの仲間から学ぶことができるのが施設介護の大きな特徴です。
相性の問題も違うヘルパーが対応することで回避しやすいのも訪問介護との違いです。
ただし職場の人間関係がより重要になってくるため、いい同僚がいるかどうかで仕事の満足度も大きく変わります。
施設によっては送迎や夜勤も行われるため、運転技術や夜起きていられるかも施設介護に向いているかどうかの重要なポイントになります。
またゲームや体操などのレクリエーションを上手に行えるかも施設介護の重要な資質になります。
施設介護が向いている人
・複数での人間関係が上手に取れる
・お客さんの特徴を生かして仕事を振れる
・安定してお給料がもらえることに喜びを感じる
・教えてもらうのが上手な人
・レクリエーションが得意な人(企画、実行)
・運転免許を持っている人
訪問介護と施設介護の違いまとめ
介護を始めるなら施設介護からはじめてみるのが一番だと思います。
ある程度実力もついて1人のお客さんをより大切にしたいなら、訪問介護もありです。
チームで働くのが苦手ではない、安定したお給料がいいという方は、施設介護の方が向いていると思います。